きゅうりの食べ過ぎは何本くらい?
食べすぎるとどうなるの? 効果的な食べ方もご紹介します
きゅうりの食べ過ぎは何本くらい?
きゅうりは1日2~3本までが良いでしょう。
4本以上食べ過ぎると身体が冷えて、お腹を壊してしまうことがあるので気を付けましょう。
きゅうりを食べすぎるとどうなるの?
1. 体温が下がる
きゅうりは大量の水分とカリウムによって体温が下がってしまいます。
カリウムには強い利尿作用があるので、尿の量が多くなり、体内の熱も一緒に外に排出され、身体が冷えてしまいます。
そして、カリウムはナトリウムと一緒に外に排出するため、血圧が下がることで体温も下がってしまいます。
身体を冷やしすぎると血の巡りが悪くなり、代謝や免疫力の低下にもつながってしまいます。
さらに、目覚めが悪くなる・疲れが取れない・肌の調子が悪い・体が重たいなどの不調が出てくることがあります。
2.腹痛や下痢になる
きゅうりを食べ過ぎることで、腹痛や下痢が引き起こされることもあります。
原因は2つあり、1つ目は、身体の冷えです。
胃腸が弱っている時は特に、冷やされると働きが弱くなり痙攣しやすくなってしまいます。
痙攣は腹痛だけでなく下痢の原因にもなるので、きゅうりの食べ過ぎには気を付けましょう。
原因の2つ目は苦味成分が関係しています。
きゅうりに含まれている「ククルビタシン」という苦味成分です。
ククルビタシンはきゅうりの他、ズッキーニやスイカなどのウリ科の植物に含まれています。
この物質は多量摂取すると中毒症状が出て、下痢や嘔吐症状が起こると言われています。
きゅうりや他の野菜に含まれているククルビタシンの量は少量ですので、中毒の心配はありません。
しかし、体調がすぐれないときに多量摂取すると身体の冷えによる免疫力の低下も影響して中毒症状が出てしまう可能性があります。
きゅうりを食べて普通ではない苦味を感じたら、体調が良くても食べるのは止めておきましょう。
3.高カリウム症になるリスクもある
カリウムはナトリウムを体の外に排出してくれる栄養素で、健康な人が食べ物から摂取する分には悪影響は少ないと言われています。
しかし、腎臓が弱い・腎臓の疾患がある人は、きゅうりを過剰摂取することで「高カリウム症」になってしまう恐れがあります。
高カリウム症の症状はしびれや吐き気、不整脈などが起こります。
尿の出がいつもと違っていたり、血液検査で腎臓を指摘されていたりする場合はきゅうりの食べ過ぎに注意しましょう。
1日あたりのカリウム摂取目安は18歳以上の男性で2500mg、女性で2000mgとされています。
生のきゅうり100gあたりに含まれるカリウムは約200mgです。
ぬか漬けなどの漬物は、100gあたりに含まれるカリウムは約600mgとかなり多くなります。
漬物は1日1~2本ほどに抑えておくと良いでしょう。
4.アレルギーを引き起こす可能性がある
きゅうりの食べ過ぎで、口の中がピリピリする、耳の奥が痒くなる症状が出た場合は、アレルギーの可能性があります。
口腔アレルギー症候群(OAS)と言われ、同じ食材を多量摂取した時に起こります。
ただ、口腔アレルギー症候群は生で食べる果物や野菜などで起こる症状なので、他の食材も食べ過ぎないよう、注意しましょう。
5.ビタミンCを破壊してしまう
きゅうりにはビタミンCを破壊する成分が入っていて、一緒に食べる他の野菜のビタミンCを破壊してしまいます。
ビタミンCを破壊する成分アスコルビナーゼは熱やお酢に弱いと言われているので、ドレッシングをかけたり、酢の物にして食べると働きを抑えられます。
きゅうりの効果的な食べ方は?
きゅうりのおすすめの食べ方は、生で食べることです。
きゅうりに含まれる酵素は熱に弱いため、加熱調理はせずに、新鮮なうちに生で食べましょう。
さらに、生のきゅうりはダイエット効果も期待できます。
すりおろしたり、みじん切りにするとより効果的です。
おろしたきゅうりは和えたり、タレにまぜると良いでしょう。
その他、冷製スープやスムージーなどにきゅうりを入れるのもおすすめです。
しかし、きゅうりはマヨネーズを付けて食べるとカロリーが増え、食べ過ぎると太りやすくなってしまうので注意が必要です。
ダイエット中の方はマヨネーズなどの高カロリーな調味料は控えめにして、低カロリーな味噌や塩などをつけて食べると良いでしょう。
まとめ
きゅうりは、生で手軽に食べやすく、食卓を彩る一品としても活用しやすい食材です。
漬物、サラダ、スープなど様々な調理法で味わうことができますが、食べ過ぎてしまうと、体温低下や免疫力低下、腹痛や下痢を起こしてしまう恐れがあるので、食べ過ぎには気を付けなければいけません。
また、ビタミンCを破壊してしまうので、ブロッコリーやパプリカ、キャベツなど、ビタミンCを含む食材と一緒に摂取する時には食べ方に注意すると良いでしょう。
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