価格が安定していて材料ひとつで変幻自在、様々な楽しみ方がある卵。
ご自宅に常備している方も多いのではないでしょうか?
特売日に出会えた時はついつい買いすぎてしまいますよね。
購入したときにパックに賞味期限が書かれていますが、賞味期限切れのものは食べることができないのでしょうか?
卵が腐ったらどうなる?
卵が腐る原因は、卵の中のサルモネラ菌が増殖することです。
サルモネラ菌は20℃~40℃で増殖しやすいと言われています。
腐った卵には次のような特徴があります。
卵を割ると異臭がする
卵を割った瞬間、鼻を刺すようなツンとした臭いがする場合、その卵は腐っています。
アンモニア臭や硫化水素の臭いがするのは、卵の中の細菌が繁殖している証拠ですので
食べることはやめましょう。
卵を割ると黄身がすぐに崩れる
卵を割るのを失敗しても、黄身は崩れてしまいますが・・・
割った瞬間、黄身と白身が混ざっている場合は腐っている可能性があります。
これは、黄身の細胞膜が卵の中の雑菌により破壊されているからです。
水に浮く
卵を割らずに鮮度を確認するときに、生卵を殻のまま水に浮かべる方法があります。
新鮮な卵や、古くても食べられる卵は水に沈むため、水に浮く卵は腐っている可能性があります。
水に浮いた卵は、実際に割ってみて異臭がしたり、黄身と白身が混ざっていたりした場合、食べることはやめましょう。
異臭がなく、黄身と白身が混ざっていない場合も生で食べるのは控えたほうが良さそうです。
腐った卵を食べると嘔吐、腹痛、下痢、発熱の症状をもよおす場合があります。
怪しいと思ったら、もったいなくても食べることはやめましょう。
卵の賞味期限はどのくらい?(常温、冷蔵)
スーパーで卵を買うときに、ほとんどの場合、パックに賞味期限が記されています。
パックに記載されている賞味期限は卵を生食できる期間を示します。
この賞味期限はどのように決められているのでしょうか?
実は季節ごとに目安が異なります。
・春(4~6月):産卵後約1か月
・夏(7~9月):産卵後約2週間
・秋(10~11月):産卵後約1か月
・冬(12~3月):産卵後約2か月
スーパーで流通しているパックの卵は年間を通してパック後2週間を、賞味期限とする場合が多いです。
卵の保管方法については、スーパーでは常温販売、自宅の冷蔵庫に入れて保管する方が多いと思います。
卵が腐る原因にもなるサルモネラ菌は20℃~40℃で増殖しやすいと言われていますが、スーパーでは常温で販売されていることが多いです。
その理由は温度変化による結露を防ぐためです。
卵の殻には無数の小さい気孔があり、温度変化によって卵の内部が結露します。
結露は痛みの原因です。
自宅で保管する際は、10℃以下となる冷蔵庫で保管することをおすすめします。
ちなみに調理後の卵の賞味期限は次のようになります。
ゆで卵…殻付きの状態で冷蔵保存をして2~3日
温泉卵…自家製の場合は2~3日
古い卵の見分け方
自宅で保管している卵を使うときに、どれが古い卵か、わからなくなってしまうときはありませんか?
そんなときはボウルと水を使って、古い卵かどうか見分けることができます。
確認方法は簡単です。
まずはボウルに水を張ります。
そのボウルの中に確認したい卵を入れます。
古い卵:水に浮く。実際に割ってみて異臭がしたり、黄身と白身が混ざっていたりする場合、腐っている可能性があるので食べることはやめましょう。
古いけど食べられる卵:ボウルの底に沈むが経った状態で沈む。
新鮮な卵:ボウルの底に沈み、横たわっている。
新鮮な卵を選ぶ方法
スーパーで卵を購入するとき、なるべく新鮮なものを選びたいですよね。
次の2つの卵があったとき、あなたならどちらの卵を選びますか?
「卵の殻の表面がつるつるした卵」「卵の殻の表面がざらざらした卵」
新鮮な卵は「卵の殻の表面がざらざらした卵」です。
ぴかぴかとしていてつるつるな卵よりもマットな質感のものを選びましょう。
また、新鮮な卵は卵の殻が少し透明になっていて照明を当てると、うっすらと中身が見えます。
スーパーのパック入りのものを照明に当てて確認することは、難しいですが、新鮮な卵を見極める目安として覚えていて損はありません。
まとめ
栄養満点、調理しやすさも抜群な卵。
・腐った卵は割ると異臭がする
・腐った卵は割った瞬間、黄身と白身が混ざっている
・自宅での保管方法は10℃以下の冷蔵保存がおすすめ
・古い卵は水に浮く
・卵の殻はざらざらしている方が新鮮
もったいないからと言って古い腐った卵を食べるのは危険です。
腐る前においしく調理して、無駄なく食べましょうね。
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