春になり暖かくなってくるとそろそろ梅仕事の時期ですね。
おうちでも気軽に作ることができる梅シロップですが冷蔵庫でどのくらい保存できるものなのでしょう。
また保存場所としてよく聞く冷暗所保存。
冷蔵庫と比べてどのような違いがあるのか調べてみました。
梅シロップの冷蔵庫での保存期間は?
梅シロップは冷蔵庫でどのくらい保存できるのでしょう?
梅シロップを冷蔵庫で保存した場合、半年は保存できるようですが加熱をすればもう少し長く保存することも可能です。
加熱処理したものは半年から一年ほどもちます。
加熱処理していないものは半年ほどです。
梅シロップの冷暗所での保存期間は?
梅シロップを冷暗所で保存した場合も加熱ありかなしかで変わってきます。
冷暗所で常温保存した場合、加熱処理したものは1ヶ月ほどもちます。
加熱処理していないものは3~4週間ほどです。
梅シロップの保存場所、冷蔵庫と冷暗所はどう違うの?
梅シロップは冷蔵庫保存と常温保存ができることがわかりましたが、では冷蔵庫と冷暗所はどう違うのでしょう。
冷蔵庫は庫内の場所にもよりますが大体5度前後に保たれている暗いところです。
冷暗所は常温のうち直射日光が当たらない場所となっているので季節や時間帯によって温度の幅があります。
梅シロップを作るときは常温で保管している場合が多いです。
これは適度な温度があることで梅のエキスが出やすくなるためです。
温度の低い冷蔵庫では実からエキスが出にくくなります。
常温だと10日ほどで梅シロップができあがります。
冷蔵庫保存したい場合はできあがってからにすると良いでしょう。
梅シロップの保存方法
では今度は保存方法について詳しく調べていきます。
梅シロップに最適な保存容器は?
保存には瓶が適しています。
これは殺菌のために煮沸消毒を行うためです。
煮沸消毒を行うことで雑菌の繁殖を防ぎ長く保存することができるようになります。
煮沸消毒の方法は、大きめの鍋に瓶と蓋を入れ瓶が浸かるほどの水を入れます。
火にかけて沸騰したら5~10分ほど弱火で煮沸します。
トングなどでやけどに気をつけながら取り出します。
よく水気を切り、上向きに置いて自然乾燥させます。
逆さまに冷ますとなかなか乾かないことがあるので気をつけてください。
また熱湯に瓶をいれると割れてしまうこともあるので注意してください。
梅シロップ加熱処理の仕方
煮沸消毒の済んだ瓶で梅シロップを作りますが、そのまま保存することもできます。
加熱処理することによって非加熱のものよりも長く保存することが可能になってきます。
カビの発生も防ぐことができるようです。
次に梅シロップの加熱処理の方法です。
できあがった梅シロップから梅の実を取り除きます。
布などで不純物を取り除くために漉すと良いでしょう。
シロップのみを鍋に入れて沸騰しないように弱火(80℃くらい)で15分ほど火にかけます。
たくさんのアクが出るので丁寧に取り除きます。
15分ほどしたら火を止め冷まして瓶に入れて保存します。
加熱処理をした梅シロップは先ほど書いたように煮沸消毒、またはアルコール消毒をした清潔な瓶に入れ冷蔵庫や直射日光の当たらない冷暗所で保存します。
未開封の状態で冷蔵庫だと一年ほど、冷暗所で半年~一年持ちますが一度開封したものは早めに飲みきるようにして下さいね。
梅シロップのペットボトルでの保存の仕方
でも、すぐ飲んでしまうかもしれないし次のシーズンまで楽しみたいと思うかもしれないし。
そうなると小分けに保存したくなりますよね。
そんなとき、ペットボトルでも保存ができるようです。
梅シロップをペットボトルで保存する際のコツとして「地洗い」という方法があります。
これは日本料理の技法で出汁や煮物を別容器に移し替えるときに、先に少量の出汁や煮汁で容器を洗ってから移し替えるという方法です。
煮沸した梅シロップを冷ましたら少量をペットボトルに入れます。
蓋をして振りペットボトルの内部全体をゆすいだらその梅シロップは全部捨てます。
地洗いが完了したのでペットボトルに梅シロップを移して冷蔵庫で保存します。
たくさんある場合は冷凍保存もできますが、破裂の危険もあるので冷凍保存する際はジッパー付きの保存袋などを地洗いしてから利用する方がいいかもしれません。
梅シロップの保存場所
では今度は保存場所についてです。
先ほど書いたように未開封で冷蔵庫では1年、冷暗所では半年~1年と冷蔵庫の方が保存期間は長くなります。
冷暗所ということは常温ということになります。
涼しく直射日光の当たらないところだといいのですが夏に高温になってしまったりすると発酵が進んでしまったり腐敗してしまうことがあります。
その点暗く夏も涼しさを保てる冷蔵庫は保存するのに向いていると言えます。
美味しいシロップの使い方
美味しく作ることができた梅シロップ、水や炭酸で割って飲むことが多いかと思いますが他にどのような使い方があるのでしょうか。
梅ゼリー
梅シロップ100mlと水100mlを鍋に入れて沸騰直前まで温めて火を止めます。
水50mlでふやかしておいた粉ゼラチン5gを鍋に入れて溶かしたら容器に入れて冷蔵庫で冷やし固めます。
梅シャーベット
水を足しお好みの濃さにした梅シロップを容器に入れて冷凍庫へ。
時々かき混ぜながら凍らせます。
梅シロップでラッシー
梅シロップ大さじ1とプレーンヨーグルト100ml、牛乳100mlをよく混ぜると梅の風味が爽やかなラッシーが出来ます。
梅シロップで酢の物
梅シロップ、酢、醤油を同量で、お好みの食材を和えると酢の物に。
豚の生姜焼き
いつもの豚の生姜焼きに梅シロップを少しプラスすることで甘酸っぱい梅の香りの美味しい生姜焼きになります。
梅ジャム
梅シロップができあがったら、雑味や腐敗を防ぐために実を取り出します。
その実を使って梅ジャムを作ることが出来ます。
梅がふわふわであれば種を取りそのまま弱火で煮詰めてジャムにします。
しわしわになってしまったものも水を足して煮詰めることでジャムにすることが出来ます。
シロップに砂糖が入っているのでそのままでも作れるようですが、甘みが足りないと思う方はジャムにする際お砂糖プラスしてくださいね。
まとめ
梅シロップは冷蔵庫では適切な処理をしたものだと一年保存できます。
冷暗所保存と比べて低い温度が一定に保たれている冷蔵庫の方が長い期間保存できることがわかりました。
一年保存出来たらまた次の梅のシーズンがやってくるのでたくさん作って一年中楽しむことができそうですね。
こちらも合わせて読んでね。
>>梅シロップが酸っぱい時の発酵と腐敗の見分け方~最適な保存方法は?
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