フワフワのスポンジ生地に生クリームたっぷりのロールケーキはお家でも簡単に作ることができます。
ですが、スポンジ生地って作るのに少しコツが必要ですよね。
膨らまなかったり、ボソボソになったり、本当に悩みが尽きませんよね。
失敗してしまったのには何か原因があります。
例えば、膨らまなかった場合は卵の泡立てが足りなかった、ボソボソになってしまった場合は混ぜ過ぎてしまったか冷ましが不十分だったかなどです。
でも、底の部分と上の部分で膨らみに違いがあった場合は何が原因なのでしょうか。
上の部分は少し膨らんでいるのに、底の部分は火は通っているけど生焼けのような色をしていてフワフワしていないという状態です。
今回はロールケーキのスポンジ生地が2層に別れてしまい、底が上手く膨らまなかった原因を調べてみました。
ロールケーキが2層になるのはなぜ?
この失敗の原因として考えられることは4つあります。
卵が温まっていない
1つ目は、卵が温まっていなかったことが原因の場合です。
卵は人肌くらいに温めてから泡立てます。
温かい状態で泡立てると、早く泡立ち、もったりとしたとても良い生地になります。
ですので、卵は使う前に冷蔵庫から室内に置いておき、湯煎にかけながら泡立てましょう。
きちんと混ざっていない
2つ目はきちんと混ざっていなかったことが原因の場合です。
スポンジ生地は牛乳と溶かしバターが入ります。
牛乳は水分、バターは油分ですから、お互い反発し合ってなかなか混ざらず、分離してしまいます。
また、バターは比重が重いためよく混ぜ合わせないと重みで沈んでしまいます。
ですので、よく混ぜ合わせるためには、牛乳はなるべく冷たいまま使わないこと、バターは人肌くらいにきちんと温めておくことが重要です。
そしてバターが冷めないうちに手早くしっかりと混ぜ合わせます。
こうすることで分離することなくきちんと混ざり、乳化します。
混ぜすぎ
3つ目は薄力粉を入れた時に混ぜすぎたことが原因の場合です。
薄力粉を入れたら、素早くサックリと混ぜ合わせなければいけません。
混ぜ合わせるのに泡立て器を使ってしまうと、せっかく泡立てた卵の気泡が潰れてしまいます。
なので、ゴムベラでサックリと混ぜ合わせることがポイントです。
手早く作る
4つ目は手早く作っていなかったことが原因の場合です。
スポンジ生地を作る際はスピードが大切です。
せっかく温めて混ぜ合わせたバターが冷えて底に固まってしまったり、しっかりと泡立てた卵の気泡が消えてしまいます。
ですので、焼くまでの工程をなるべく早く行い、事前に予熱しておいたオーブンで焼きましょう。
ロールケーキの生地の作り方の6つのコツ
上手にロールケーキの生地を作るコツは、6つあります。
1.卵と牛乳は使う前に室内に置いておき、常温に戻しておきます。
2.焼くまでの工程ができたらすぐにオーブンで焼けるように予熱をしておきます。
3.卵は湯煎をしながら手早く泡立てます。
早く泡立てるためにはハンドミキサーを使うことをオススメします。
4.薄力粉を入れたら、サックリと混ぜ合わせます。
泡立て器を使うと気泡が消えたり、小麦粉(薄力粉)に含まれているグルテンができて生地が重くなったりしてしまいます。
5.バターは温めてから混ぜ合わせます。
温めるときは電子レンジを使うのではなく、湯煎をします。
電子レンジで温めるとバターが熱くなりすぎてしまうからです。
逆に熱すぎても分離してしまいます。
6.天板に生地を流し込んだら、天板ごと作業台に軽く落として空気を抜きます。
空気を抜かないと、大きい気泡が残ったままになり、焼けた後生地に穴が空いてしまいます。
ロールケーキを作る際に気をつけるポイントはたくさんありますが、これらのポイントを抑えておくと色々なお菓子作りに活かすことができますよ。
失敗した生地のリメイクの仕方
生地が上手く作れず失敗してしまい、ロールケーキとして食べられない場合は何かリメイクすることができるのでしょうか。
色々調べてみたところ、ティラミス風やラスク、トライフルなどがありました。
簡単な作り方をご紹介します。
ティラミス
まずは、ティラミス風の作り方です。
材料は失敗した生地とコーヒー、マスカルポーネ、泡立てた生クリームです。
①失敗した生地にコーヒーを染み込ませます。
②マスカルポーネと泡立てた生クリームを1対1で混ぜ合わせます。
③カップや深めのお皿などに①と②を交互にいれていくと簡単なティラミスが完成します。
ラスク
次に、ラスクの作り方です。
材料は失敗した生地のみです。
失敗した生地を1cm角にカットし、130℃のオーブンで40分焼きます。
カリカリになったら完成です。
お好みで砂糖などを振るとさらに甘くて美味しいです。
トライフル
最後はトライフルの作り方です。
材料は失敗した生地とシロップ、泡立てた生クリーム、お好きなフルーツ、ジャムです。
①適当にカットした生地にシロップを染み込ませます。
②グラスやお皿などに生地やフルーツ、ジャムを交互に乗せていき、層を作ります。
③1番上にフルーツをトッピングして完成です。
パフェのようなケーキの出来上がりです。
どれもとても簡単で美味しそうです。
まとめ
今回は、ロールケーキの生地が2層になって底が上手く膨らまなかった原因を調べてみました。
バターや卵の温めが不十分だったか、全体的に上手に材料が混ざっていなかったか、逆に混ぜすぎてしまった、などが原因として考えられるという結果でした。
また、慎重に作業をしていると思いのほか時間がかかってしまい、バターが冷えてしまったり気泡が消えてしまうこともあります。
なかなか難しいですが、丁寧に素早く作りましょう。
もし失敗してしまったら、ティラミスやラスク、トライフルにリメイクして美味しく食べちゃいましょう。
ポイントを抑えてぜひ、フワフワのロールケーキを作ってみてくださいね。
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